6月中旬、長野県佐久市にある私設ミュージアム Fenberger Houseを訪れました。 目的は1泊2日のワークショップ「Be Here Now」への参加。 館長でありリードするのは、ロジャー・マクドナルドさん。神秘宗教学(禅・サイケデリック文化研究)や美術史の研究者で、 現代アート教育プログラムMADのディレクターでもいらっしゃいます。 『このワークショップでは、過去のアーティストが興味を抱いてきた変性意識にまつわる美術史から、瞑想的・儀式的体験や拡張された意識を体験するアート鑑賞方法など、実験的なワークショップを通して、アートを経験することについてより理解を深めます。』 一番「!!」だったのは、何段階かに分けて鑑賞を行う「第三鳥結社の鑑賞」。 「観察」から「否定」へ移るフェーズでは対象を目の前にそれを行うのが難しく、私の場合は意識を窓から空まで飛ばし、 Google EarthのようにFenberger Houseを見下ろして作品の前まで戻る必要がありました。 感じたことが参加者により異なるので、それを聞くのも面白かった。 左:リジア・クラークの儀式の再現の素材として、地面の高低差を感じながら庭(といっても山の一角)の花や植物を摘みました。野山は楽しかった。 儀式中は視覚が遮断されることで植物の香りを鮮烈に感じました。風の音と鳥の声も心地よく。 右:フーゲルカルチャー。木片や藁を詰み、土で覆いミニチュア山を作ることで、養分と水分の保持を可能にする農法。 この方法を取り入れると、砂漠や痩せた土地でも作物が育つそうです。山の仕組みって深い! フランツ・ウェストの石膏彫刻づくり オーストリアの作家フランツ・ウェストの「Fitting Pieces」と呼ばれるポータブルな抽象彫刻を触った後、自分の心臓(ハート)を制作。 彼の作品は見るだけでなく、触る、座るなど鑑賞者と彫刻の関係性・状況を生む作品とのこと。制作後にフランツ氏のものに戻ると、最初は”ウ○チ”に見えた棒状の作品も、握りたくなる握ってしまうそれに「最高かよ」となる。 アートスライドショー&音楽鑑賞 浮かぶような感覚に。 歴史上初めてトリップを体験したというLSDの生みの親、アルバート・ホフマン博士。 このほかにも、屋外での音楽鑑賞や打楽器演奏、maru cafeの野菜料理、英国式ティータイムやランチなど。 時間がゆっくり感じられ、内側と外側が繋がり、広がる感覚をキープできますように。 この日以来、わたくし、1日の労働時間が短くなったような。。。 ミュージアムグッズのパッチ
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October 2019
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